今回のブログは 中野カイロプラクティックオフィス 薬袋 聡先生の記事を引用しています。
腰痛は先進諸国の国民の7割以上が、一生のうちに一度は腰痛を経験するといわれる症状です。
皆さんの中にも腰痛でお悩みの方は、とても多いかと思われます。
約350万年~380万年前に人類が4足歩行から2本足で歩くようになってから、 「人類と腰痛」の歴史は始まっているといっても過言ではないかもしれません。
なぜなら、腰痛とは直立歩行をするために起こった症状であると言われています。
人が2本足で歩くためには、上半身の重みを腰で支えつつ、体の中心で柱で重力に対する緩衝機能の役割をしている背骨やその周辺に、 大きな負担をかけているのです。
なぜ、2足歩行になっただけで腰に負担をかけてしまうのか?
それは、4足歩行のときは、背骨というのは上半身と下半身を繋ぐ梁の役割をしているため、前足、後ろ足での4点で安定した状態で支えられるためです。
ところが、2足歩行になってしまうと、背骨は不安定ながらも直立的に立たざる得なくなり、元来、背骨とは梁として用いる骨格のため、違う用途に使用すると、無理が生じるのです。
4足歩行の動物を見ればわかるように、骨盤と足が股関節の部分で無理をして、必死に立っているのがわかると思います。
そのため、人間は2足歩行をするためには、まず足と骨盤と背骨を上手にバランスを保っていなくてはならないのです。
しかし、人間の多くはそのバランスを常に上手にキープし続けることができないことが多いのです。
その負荷が良く及ぶのが腰椎や骨盤であることが多いといえます。
そのため、腰痛などの症状でお悩みの方の多くは、これらの部位に対して負担が集中しやすくなっています。
また、これらの部位は日常の仕事や生活習慣の中で立ったり、座ったり、かがんだり、とその部分にはとても多くのストレスがかかることが多く、そのストレスが激しかったり、長期間続いていたりすると更に多くの問題が発生します。
特に背骨の下にある腰椎はこういったストレスが長期間続いた状態が重力も相まって、長期化すると骨はほとんどの場合”後ろにズレます”この状態が、いわゆる「骨がズレる」といった状態です。
このズレをカイロプラクターは、緻密な検査に基づき正確に矯正していきます。
そのため、本来の正しい矯正は本当にソフトで痛くはないのでご安心ください。
また薬袋先生の説明に加えて、スウェーデンの整形外科医、ナッケムソンの研究では、座っている時(座位)に腰椎にかかる負担は、立っている時(立位)の腰椎にかかる負担に比べて、1.4倍~1.7倍かかるそうです。
漢字でも『腰』という字は、月(にくづき)に要(かなめ)と書きますから、まさに身体の中でも要となる部位と言えるでしょう。
昨日5月18日(日)は、日本クラシカルオステオパシー学会のクラシカルオステオパシーセミナーに参加してきました。
座学では脊椎の構造や機能性について学んできたのですが、特に印象に残った『乳幼児のハイハイの重要性』について、ブログにも書いておきます。
特に当院は産後の骨盤矯正で来院される方が多いので、是非、お子様の健康的な成長のために参考にして頂ければと思います。
乳幼児のずり這い・四つん這い移動・ハイハイ動作など、これらの乳幼児の動作は、正常運動発達において、非常に重要な役割を持っています。
主に以下のような重要な役割を持っています。
・骨格・筋肉の発達と強化、運動神経と感覚神経の発達、脳の発達。
・両手両足を交互に動かすことによって、対角動作のバランスと安定性を身につける。
・支持器官としての足の発達、手の把握・支持・認識器官の発達。
・脊椎の生理的湾曲の形成。(腰椎の前湾カーブ)
お子様が早く立てるようになると嬉しいかもしれませんが、乳幼児の成長過程における動作は、その後の健全な成長においても重要な役割を持っていますので、是非ハイハイの期間も焦らずに大切に見守ってください!
その他、乳幼児の重要な動作として『おしゃぶり』もありますので、こちらも次回説明させて頂きます。
明日、5月17日(土)ですが、慶事出席のため17時からの営業となります。
ご不便おかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。