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整体日記

日別アーカイブ: 2017年8月31日

妊娠力アップのための「3つの性ホルモン」の循環力

柏市 整体

妊娠のプロセスは、ホルモンの分泌により支えられています。

妊娠力向上の手がかりとなる「女性ホルモン」「男性ホルモン」の循環力について解説します。

 

<女性ホルモン:エストロゲン、プロゲステロン>

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。エストロゲンは、受精卵が着床して育つベッドである子宮内膜の増殖などに、プロゲステロンは、受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態に導き、妊娠の継続などに関与しています。

 

エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は、増減していて28日前後のサイクル(性周期)を繰り返しています。

 

エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は、増減していて28日前後のサイクル(性周期)を繰り返しています。

月経がはじまると、卵巣の中では卵胞(卵子を包んでいる袋)が成熟を開始し、自らエストロゲンの分泌を開始します。エストロゲンは、らせん動脈などの血管や子宮腺がある機能層を肥厚・増殖させて子宮内膜を厚くし着床を促します。

 

増殖期の間、成熟を開始した卵胞は、1個だけが完全に成熟し、性周期の14日ころに卵胞の壁が破れ、卵子が排出されます(排卵)。そして、排卵後、卵胞は黄体となり、プロゲステロンを分泌します。プロゲステロンは、子宮内膜の子宮腺を増加させて分泌液を増やし、それと同時に子宮内にあるらせん動脈などの血液量を増加させます。血液量が増加すると、子宮内膜の血液循環が促進し、十分な栄養素を子宮内膜に循環させて子宮内膜をふわふわで厚くした状態を維持させるように作用します。

 

妊娠が成立しなかった場合は、この2つのホルモンの分泌が減少することで、子宮内膜が脱落して血液とともに体外へ排出されます(月経)。妊娠が成立した場合は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌は上昇し、妊娠の継続、つまり受精卵を育む力を維持していきます。

 

このように、子宮内膜の厚さ・状態は、受精卵の着床力と受精卵を育む力に大きく関係しています。受精卵が着床するベッドである子宮内膜は、エストロゲンの働きによって厚くなりますが、排卵後にプロゲステロンの分泌量が増えることで子宮内膜の厚みを維持し、受精卵を育んでいきます。

 

<男性ホルモン:テストステロン>

男性ホルモンには、テストステロンがあり、精子の質に重要で、受精卵の着床力に大きく関係しています。

テストステロンは、ライディッヒ細胞と呼ばれる精巣の精細管の付近から分泌され、精子形成促進や男性機能の増進、精力増強、性欲亢進などに関与しています。テストステロンの分泌量は、女性ホルモンのような波の変動はありませんが夜眠っている間に分泌されて昼の活動で消費されていきます。

 

<3つのホルモンの分泌向上のためには>

エステロゲンとプロゲステロンの分泌を向上させるためには、良質な睡眠や栄養バランスが整った食生活、冷え対策などを心掛けることです。また、テストステロンの分泌を向上させるためには、亜鉛の接種や睡眠時間の確保、筋力トレーニングなどを心掛けることです。

 

そして、これら3つのホルモンの分泌向上に必要な共通の生活習慣は、自律神経を整えることです。

自律神経が乱れると、ホルモン分泌の司令塔である視床下部に影響を及ぼし、次の図にあるホルモン系統に乱れが生じてしまいます。すると、卵子と精子の質や子宮内膜の状態が低下し、受精卵が子宮内膜に着床しづらくなってしまいます。

 

自律神経を乱す主な原因としては、3つあります。1つ目は、過度なストレスです。過度なストレスを感じると、自律神経を司る視床下部はストレスを生命維持に関与する大問題と捉え、ホルモンの分泌が妨げられてしまいます。2つ目は、睡眠不足です。睡眠不足になると、脳が疲労し視床下部が正常なホルモンのコントロールをできなくなってしまいます。3つ目は、冷えです。ホルモンは、血液循環の流れに乗って全身へ巡るので、冷えによって血流が悪化するとホルモンの循環がうまくいきません。

 

自律神経を整えるためには、ストレスの発散や十分な睡眠の確保、冷えの解消などを心掛けることが大切となります。

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