今回のブログは 瑞穂カイロプラクティック整体院 海老原 仁先生の記事を引用しています。
5月も終盤に入り、あっという間に1年も半分近く過ぎ去ってしまいますね。 6月に入るとやってくるのが『梅雨』です。 この季節は治ったと思った古傷が痛くなったり、どことなく体調がすぐれない事も多いですね。 そしてこの季節に多いのが『ぎっくり腰』なのです。
今回は私のぎっくり腰の体験談を書こうと思います。 初めてなったのは20歳の時でした。 当時は別の仕事をしていたのですが、フォークリフトから飛び降りた時、腰に違和感を感じました。その時は激痛ではなかったのですが、段々痛くなってきて次の日は起きるのがやっとという状態になりました。
そんな事があってから、毎年必ず1~2回はぎっくり腰になっていました。
なった事のない人は、「ぎっくり腰って重たい物を持つ時になるんでしょう?」という認識があると思います。 しかし、私の経験上ではそれはなかったですね。 イメージしがちな「ギクッ!!」という感じも、あまりなかったです。
一番ヒドかったのは、風呂あがりにカゴに入っているバスタオルを取ろうとした時です。 バスタオルですよ!そんな軽い物でもなってしまうのです。 重い物を持つ時は、「これから重い物を持つぞ」と意識するので、腰に力が入るんですね。 しかし、バスタオルのような軽い物は何も意識せずに中腰になったりするので、その時にやってしまうのです。
その時は何か腰にイヤな感じがしたんですが、すぐに動けなくなってしまいました。 それから4日間、身動きが取れませんでした。寝返りも打てないし、布団の頭の上に置いてある携帯電話が鳴っても取る事も出来ません。 ちょっとでも動くと腰にイナズマのような痛みが走り、悲鳴をあげました(笑)
本っ当に痛かったです。
ですから、ぎっくり腰の患者さんの気持ちは良~くわかりますよ(笑) 私からアドバイスが2つあります。 『下にある物を取る時は、中腰で取らずにしゃがんで取る』 『なってしまったら、患部を温めるのではなく必ず冷やす』
これが私が痛い思いをして体得したものです。
良く覚えておいて下さいね。
私(梶原)も去年の10月に生まれて初めてぎっくり腰を経験しました。
私は畑仕事をしている時になりましたが、前兆としては前々日の山登りでの疲労が残って腰の筋肉が弱っていたので、そういった予兆がありました。
当院に来られるぎっくり腰の方にキッカケを聞くと、
「トイレの便座を上げようとした時になりました。」
「寝てしまった子ども(乳幼児)を抱きかかえようとした時。」
「顔を洗おうと屈んだ時。」
などなど、ちょっとした動作でぎっくり腰になってます。
ちょっとした動作なので、脳も筋肉も弛緩している時に急圧がかかる為、筋肉が急なスパズムを起こし、ぎっくり腰になりやすい状況を生み出します。
私もぎっくり腰を経験することで、ぎっくり腰の皆様の辛い気持ちをやっと理解することが出来ました(笑)
ぎっくり腰は、骨盤部分の靭帯の急性捻挫ですので、早めに対処しないと癖になりやすいです。
ぎっくり腰になった場合は、その場の痛みだけに対処するのではなく、その後の再発予防を視野に入れてください。
当院のぎっくり腰施術は、痛みの緩和だけでなく再発予防を見据えた施術を行いますので、是非ご利用ください!
前々回のブログでは『乳幼児のハイハイの重要性』を書きましたが、今回は『乳幼児のおしゃぶり(指しゃぶり)の重要性』をカイロプラクティック・オステオパシーの視点から書こうと思います。
おしゃぶりのメリット・デメリットは色々な考えがあるようですが、以下のように言われることが多いようです。
メリット
・鼻呼吸をすることによってウィルス感染をふせぐことが出来る。
・乳幼児を安心させて入眠させやすくなる。
・乳幼児の突然死のリスク軽減効果があるとの研究報告。
デメリット
・習慣化し口が塞がることで、発語が遅れる。
・3歳児以降もおしゃぶりをすることで、歯並びや噛み合わせに悪影響が出る。
以上のようなこと良く言われますが、今日は乳幼児が自然に行う指しゃぶりについて、『脳脊髄液の循環促進』という視点で重要性について書こうと思います。
「脳脊髄液って何?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近では交通事故などの外傷による『脳脊髄液減少症』という疾患がクローズアップされているので、聞いたことがある方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
この脳脊髄液というのは、脳の側脳室、第3脳室、第4脳室の脈絡叢で形成される体液で、頭蓋骨と骨盤のポンプ運動によって身体全体の神経組織に行きわたって、最終的には脳の上矢状洞の静脈に再吸収されます。
脳脊髄液には、主に以下のような機能があります。
・大脳と脊髄の内面と外面を潤す。
・中枢神経組織の頭蓋骨と脊柱に対するクッションの役割を果たす。
・中枢神経組織の栄養通路と神経代謝物の除去の役割を果たす。
・呼吸の調整を補助する。
・神経機能に必要な恒常性(ホメオスタシス)維持を補助する。
・身体の水和とニューロンの興奮性に影響を与えるカリウム/カルシウム比の維持管理を助ける。
・脳、脳下垂体と目標器官の間のホルモン輸送の水路としての機能を果たす。
簡単にいうと神経に栄養を送り代謝を促して、神経機能を高めるリンパ液のようなものです。
なので、この脳脊髄液の循環に影響が出る脳脊髄液減少症のような疾患になると、頭痛や頸部痛や目眩や倦怠感などの症状が出て、うつ病と間違えられるようなことも多くあるようです。
脳脊髄液減少症のような症状からもわかるように、脳脊髄液の循環と言うのは、人体の恒常性維持にとって非常な重要な役割を持っています。
この脳脊髄液は、頭蓋骨と仙骨の屈曲伸展のポンプ運動によって循環し、横隔膜呼吸が始まる前の胎児の段階から始まって身体の恒常性維持を保っているので、カロプラクティックの仙骨後頭骨テクニックやオステオパシーの頭蓋仙骨療法などでは、『第一次呼吸メカニズム』と呼ばれています。
第一次呼吸メカニズムに下して、胎内から出産によって生まれた乳幼児が始める横隔膜呼吸は『第二次呼吸メカニズム』と呼ばれます。
第一次呼吸メカニズムは独立した頭蓋リズム刺激ですが、脳脊髄液の循環は第二次呼吸メカニズムの横隔膜呼吸でも行われます。
息を吸うときは横隔膜が押し下げられて腹部の内臓を骨盤に向かって押し下げるので、それによって仙骨球(骨盤の中心の骨)が圧縮されて、脳脊髄液は強制的に脳側に向かって流れます。
逆に息を吐くときは、横隔膜は弛緩し内臓が元の位置に戻ることによって仙骨球の圧縮が無くなり、脳脊髄液は仙骨側に向かって流れます。
この横隔膜呼吸によって脳脊髄液の循環が促されているわけですが、まだ横隔膜が発達していない乳幼児の段階では、横隔膜呼吸による脳脊髄液の循環促進は非常に弱いものになってしまいます。
そこで乳幼児は横隔膜呼吸による脳脊髄液循環の代わりに何を行っているのか?
もう皆さん察しがついていると思いますが、おしゃぶりをすることによって吸気(息を吸う)効果を高めて、脳脊髄液循環を高めているんです!
おしゃぶりに対する賛否両論は沢山ありますが、子育て中のお母様は、是非『乳幼児の恒常性維持と免疫力UP』という視点での『おしゃぶり』を頭の片隅に入れておいてください。
昨日5月18日(日)は、日本クラシカルオステオパシー学会のクラシカルオステオパシーセミナーに参加してきました。
座学では脊椎の構造や機能性について学んできたのですが、特に印象に残った『乳幼児のハイハイの重要性』について、ブログにも書いておきます。
特に当院は産後の骨盤矯正で来院される方が多いので、是非、お子様の健康的な成長のために参考にして頂ければと思います。
乳幼児のずり這い・四つん這い移動・ハイハイ動作など、これらの乳幼児の動作は、正常運動発達において、非常に重要な役割を持っています。
主に以下のような重要な役割を持っています。
・骨格・筋肉の発達と強化、運動神経と感覚神経の発達、脳の発達。
・両手両足を交互に動かすことによって、対角動作のバランスと安定性を身につける。
・支持器官としての足の発達、手の把握・支持・認識器官の発達。
・脊椎の生理的湾曲の形成。(腰椎の前湾カーブ)
お子様が早く立てるようになると嬉しいかもしれませんが、乳幼児の成長過程における動作は、その後の健全な成長においても重要な役割を持っていますので、是非ハイハイの期間も焦らずに大切に見守ってください!
その他、乳幼児の重要な動作として『おしゃぶり』もありますので、こちらも次回説明させて頂きます。