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満腹になるまで食事をして、もうこれ以上は食べられないと思った後でも、美味しそうなケーキやデザートが出てくると、不思議と食べることができてしまうということがあります。
これをいわゆる「甘い物は別腹」といいます。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
その鍵を握るのは、脳内の視床下部で分泌されるオレキシンという摂食促進物質です。
実際に舌で甘さを感じなくても、今までの食経験と想像から「こういう味だろうな・おいしいだろうな」と想像することができます。
これだけで、私たちの脳はオレキシンを分泌することができます。
オレキシンによって甘い物を食べたいという意欲が促進されます。
オレキシンが分泌されると、消化器官の働きが活発になって、胃の十二指腸に近い部分が収縮し、胃の食道に近い部分が広がります。
つまり、胃の中の食べ物を十二指腸へ送り出し、胃の入り口の筋肉をゆるませて、食べ物が入るスペースをつくり出しています。
これが、別腹のしくみです。
先日の1月9日に、
「漢方薬や鍼灸など『伝統医療』WHOが認定へ 日本の漢方、地位向上へ」と題する記事が産経新聞の公式サイトに掲載されました。
漢方薬や鍼灸など、日本や中国の伝統医療が、2018年春に開催される世界保健機関(WHO)の総会で認定される予定とのことです。
具体的には、国際基準の「国際疾病分類」(ICD)に、東洋医学の章が追加されることになるようです。
アジアを中心に広く親しまれている鍼灸や漢方には統計データが少なく、一方で世界保険機構(WHO)では西洋医学の統計データがメインであり西洋医学で偏っているので、その格差を埋めることが目的だそうです。
最近は漢方薬を処方する病院もかなり増えて来ていると思いますが、これを機に伝統医療や代替医療のEBM(根拠に基づいた医療)研究も進んで、医療業界の活性化や発展に繋がって欲しいと願います。
以下、産経新聞の記事を転載いたします↓
漢方薬や鍼灸(しんきゅう)など日本や中国の伝統医療が、今春にも開催される世界保健機関(WHO)の総会で認定される方針であることが8日、関係者への取材で分かった。
具体的には、国際的に統一した基準で定められた疾病分類である「国際疾病分類」(ICD)に、伝統的な東洋医学の章が追加される。
100年以上、西洋医学一辺倒だった世界の医療基準の転換点となるとともに、中国と異なり独自に発展してきた日本の伝統医療の再評価につながる。
関係者によると、WHOが伝統医療に注目したのは、同機関で扱う医療の統計が西洋に偏り、伝統医学での治療に依存しているアジアなどでほとんど統計が取られていないとされる「情報格差」を埋めることが目的にあるという。
ICDは1900(明治33)年に初めて国際会議で承認、日本でも同年に採用された。約10年ごとに改訂され、現在は全22章から成るが、日本や中国などに根差した「伝統医療」が新しい章として加わる。病名や患者の体質を示す「証(しょう)」が約300項目記載されるという。
ICDの作成にも携わった千葉大の並木隆雄診療教授(和漢診療学)は「WHOに公式に認められれば、日本の伝統医療の地位向上に役立つ。科学的な調査のもと、漢方の有効性も検討でき、成果は国民に大きく還元される」と話した。
日本の漢方は古代中国に起源があるものの、西洋医学と融合し、中国とは運用方法や処方の作り方も異なるなど独自の発展を遂げた。
鍼灸も奈良時代に漢方とともに伝えられ、「日本の医療」として進化。特に中国はボールペンの芯ほどの太い鍼(はり)を使うが、日本は髪の毛ほどの細い鍼を使うところに特徴がある。
病気に対し狙いを絞って対処する西洋医学に対し、東洋医学では、病気は全身の体内バランスが崩れて起こるという考えを持ち、同じ症状でも患者の体質によって治療を変える。
日本では昭和51年に147種の漢方エキス製剤が医療保険に適用。漢方医学は平成13年から医学教育に、14年からは薬学教育にも導入された。
自然治癒力の「防御力」「免疫力」「再生力」「精神力」の4つの力を高めるためには、普段の生活において食事や運動など生活習慣に気を付けることが大切です。
ここでは、自然治癒力を高めるための生活術を紹介します。
<防御力>
●唾液の量を増やす
唾液の分泌は、年齢とともに減少していきます。
唾液の分泌量の減少は、殺菌作用の低下を意味し、それに従って口の中に細菌やウイルスなどが増殖したり、むし歯の原因となるなど、さまざまな体の不調をもたらす要因になります。
唾液を増やすためには、水分を多く取ることや食べ物をよく噛むなどの工夫が大切です。
●肌を守る紫外線対策
紫外線は、肌にダメージを与える大きな原因の1つです。
紫外線は、波長の長い順にUV-A、UV-B、UV-Cと呼ばれる種類があります。
中でも、UV-AとUV-Bは2つとも肌に悪影響を与えます。
UV-Aは基底層や真皮にまで到達し、しみの原因となるメラニン色素を大量生産します。
UV-Bは表皮に影響を与える紫外線で、皮膚に炎症を引き起こします。
紫外線を防止して肌を守るためには、日焼け止めを塗ることがとても大切です。
特に4~5月にかけては紫外線量が急激に増えるため注意が必要です。
<免疫力>
●体温を上げる
体温が下がると、血管が収縮して血行が悪くなることで、体内に侵入した異物を攻撃する白血球が集まりにくくなり、細菌やウイルスなどを撃退することができずに、病気が発症しやすくなります。
免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度であり、体温が1℃下がると免疫力が約30%低下し、逆に1℃上がると一時的に最大5~6倍アップするといわれています。
●腸内環境を整える
腸の中には、善玉菌と悪玉菌、日和見菌が存在し、善玉菌が多いと免疫力が高まります。
脂質の多い食事やストレス、冷えなどで腸が活性化しなくなってしまうと、悪玉菌が増えすぎて免疫力が低下します。
善玉菌を増やすには食物繊維などを積極的に取ることがおすすめです。
<再生力>
●骨の再生
骨折したときは、その部位の骨代謝が盛んに行われます。
そのときにバランスのよい食事がしっかり取れていれば、骨代謝が好循環して治癒機関を短縮することが可能です。
また、骨折しているときに食事で取りたい栄養素や成分には、骨タンパク質である1型コラーゲンの合成を助けるものと、カルシウムの吸収を助けるものがあります。
・コラーゲンの合成:コラーゲン・ビタミンC・鉄など
・カルシウム吸収:カルシウム・ビタミンD・ビタミンK・マグネシウムなど
●肝臓の再生力
肝臓の再生力を高めるためには、破壊された肝細胞の再生に重要なタンパク質や、肝臓の代謝活動を促進するビタミンB群を取るのが効果的といわれています。
傷んだ肝細胞の修復には、脂質の少ない肉や魚、卵、牛乳、乳製品、大豆製品などの良質なたんぱく質が必要とされています。
●血管の再生
血管によい食べ物とは、血液をサラサラにしてくれる野菜や海藻類、血栓を溶かす作用がある納豆やクエン酸を含む食べ物、血管を丈夫にするたんぱく質を含む食べ物など、さまざまなものがあります。
これらの血管によい食べ物をバランスよく食べることは、動脈硬化などの疾患を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞といった病気の予防や改善につながります。
<精神力>
笑いは、自律神経や脳内新家伝達物質に影響を与え、心を和らげることによって、免疫力を高めると考えられてます。
脳の活性化と免疫力の強化という一石二鳥の効果をもたらす笑いの大切さを、私たちは改めて認識する必要がありそうです。
以上、4つの力を意識して自然治癒力を高めて、これからの時期も風邪に負けない体をつくっていきましょう!