最近、良く耳にする活性酸素。
活性酸素は、紫外線やたばこ、ストレス、激しい運動、食品添加物、大気汚染など、さまざまな要因が引き金になって発生します。
このうち、ストレスが活性酸素を作るメカニズムはどのようなものでしょうか?
私たちの体には、細菌やウィルスなどの外敵やさまざまなストレスに対して体を守るための免疫機能が備わっています。
免疫をつかさどる細胞は、血液中に存在する白血球です。
白血球のうち、好中球やマクロファージと呼ばれる細胞が働く際、細菌やウィルスなどを攻撃するための武器として活性酸素をつくります。
この働きは、免疫機能を維持するために自然におこる現象です。
しかし、免疫細胞が生み出す活性酸素は、周囲に飛び散るため、外敵のみならず正常な細胞まで酸化させてしまいます。
また免疫が過剰に反応し、活性酸素が大量に産生されると、自己免疫疾患をはじめとする炎症反応が起きてしまいます。
では、どうすればこの活性酸素を除去することができるのでしょうか?
健康管理において多くのブラス要素をもたらす運動ですが、実は有酸素運動と無酸素運動のどちらも多くのエネルギーが必要なため、活性酸素を発生させてしまいます。
特に、激しい無酸素運動は、活性酸素の発生量を増やすと考えられています。
しかし、運動をある期間継続することによって、体は抗酸化酵素を多くつくるようになり、活性酸素除去能力が高まります。
また、日ごろから運動不足だと、活性酸素が発生しても抗酸化酵素が素早く対処しにくくなります。
これらのことを考えると、日ごろのストレスを適度な運動で解消させる習慣を身につけて、活性酸素の発生を上回る抗酸化酵素を生み出せば、活性酸素に負けない体質を作れるといえますね!
食生活、運動、休息のバランスのとれた生活習慣を身につけて、活性酸素に負けない身体をつくっていきましょう!