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整体日記

柏で一番わかりやすい東洋医学《第4回》・・・『たべもの(水穀の精微)から化成した赤い液体(血)』

柏市 東洋医学『柏で一番わかりやすい東洋医学シリーズ』の第4回。

 

前回までは、東洋医学において生命活動を維持する物質である『気(き)、血(けつ)、津液(しんえき)』の気について解説しました。

 

第4回は、たべもの(水穀の精微)から化成した赤い液体である『血(けつ)』の生理作用について解説します。

 

東洋医学的にとらえた血(けつ)と普段わたしたちが理解している現代医学的な血液は、似ている部分もあれば、違っている部分もあります。

前回も解説しましたが、東洋医学は古代の人が自然や人体を注意深く観察してきた合理的な経験医学で、非常に優れたメタファー(隠喩、暗喩)ですので、あくまでメタファーという前提を頭に入れて、イメージしていくと非常にわかりやすいと思います。

 

今回は、東洋医学における血(けつ)のもつ2つの生理的な作用について解説します。

 

滋養作用

筋肉や骨格の成長させる。髪に栄養と潤いを与える。目や耳や内臓などの器官をスムーズに動かす。
など、全身の細胞や器官に栄養を送り正常に機能させる作用。

 

寧静作用

精神的に落ち着かせる作用。

血が十分あり循環していると、意識が明瞭になり精神が安定する。

反対に悩みやストレスなどを抱えていると、血が過剰に消費され、血の不足や機能低下などを生じる。

 

以上、この2つの作用が血のもつ生理的な作用です。

この2つは私たちが普段イメージしている血液の作用と殆ど一緒なのではないでしょうか?

血液は、全身の細胞に栄養を送っていますし、ストレスや悩みを抱えると副腎皮質からコルチゾールが分泌されて、血糖値を上昇させますし、この状態がつづくと、不眠症やうつ病になったり精神にも影響してきます。

 

古代の人は、現代の精密的な解剖学や生理学を理解していませんでしたが、臨床的な観察を繰り返すことで、当時から、血液が全身に栄養を送って各器官の機能を正常に保つ作用があったことや、血液と精神が互いに影響を与えあっていたことを十分に理解していたんですね~。

現代のように非常に優れた精密医療検査機器が無い時代に、ここまでしっかりと人体を観察する姿勢は現代の私たちも見習わないといけないと実感します!

 

次回は、血の生成と循環作用について解説します。

これは現代医学的にとらえてしまうとかえってわかりづらくなってしまうと思いますので、先程書いたようにメタファー(暗喩)として、イメージすると腑に落ちやすいんじゃないかと思います。

カテゴリー: 健康関連ネタ, 学習, 東洋医学   パーマリンク

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