先週の日曜日に、福島県いわき市に整体ボランティアに伺い、
また、被災地福島県の現状やお話しを聴いてきました。
原発周辺では、取り残された家畜やペットなどが野生化して自然繁殖しているとのこと。
そこで聴いた驚愕の事実。
原発周辺の避難区域では、「動物狩り」が行われているというのだ。
それは、被曝した動物が増えて、避難区域外へ拡散してしまうのを防ぐためということ。
私も整体院のペットとして、フクロモモンガの桃太郎を飼っていますが、長く一緒にいるとやっぱり家族同然になってくるんですね。
「もし、桃太郎が原発周辺に取り残されて動物狩りされたら?」
と考えただけで目頭が熱くなってしまいます。
今、盛んに原発に対する議論がされています。
一部の利権を持った人たちが原発推進を推し進めているのか。
それとも原発が稼働しないことが、本当に私たち国民全体にとっての生活不安に変わるのか。
どちらのリスクが大きいのか、じっくり見極めなくてはいけないという議論があるのはわかりますが、ここで原発云々のことを書くつもりはありません。
ただ、100%言えるのは、原発が仮に100%津波や地震に耐えられるものを作ったとしても、核廃棄物は必ず発生し、それはものすごく危険な物質になって、何万年と危険な物質として未来に残されていくということ。
大人たちは、この子たちに原発の契約をして、原発を建てたのか?
また、未来の子ども達と原発の契約を結んでいるのか?
今現在の生活の利便性のために、未来の子ども達に不安を残していくことをどう考えるのか?
何も自分は綺麗事を言うつもりはありません。
被災地ボランティアに行ったから、立派なことをしているとも思っていないし、自分が別段立派な人間とも思っていません。
こちらに戻ってくれば、日々、目の前の患者さんのことでいっぱいになり、また自分自身の事や日々の事に追われ、「被災地のことを一瞬足りとも忘れてはいません!」なんてことは決して言えず、やはり日々のことに追われる自分がいるんです。
でも、自分ひとりで生きているわけではないですし、私の仕事も人と関わって成立しているわけですし、やはり世の中、人と人とが関わって、ひとりひとりの生活が成り立っているわけです。
関東地方だけで生活が成り立っているわけではないですし、被災地福島県があってこその日本であるわけですし、日本人としての生活が成り立っているわけです。
今回、本当に多くの人の良心で、被災地福島県の整体ボランティアという企画がなりたって、私自身そこに参加させて頂くことの恩恵は計りしれません。
決して、整体ボランティアというものが、個人の自己満足に変わってしまわないように、本当に困っている人を助け、またその被災地の状況を発信することが私自身のボランティアに参加することの意義であり使命だとも思っています。
今回の東日本大震災を決して風化させることの内容、私自身自戒を込めて、被災地の状況を伝え続けていければと思っています。